英語のおすすめの絵本と英語教育に大切な「英語耳」と「ダブル・リミテッド」について

英語教育に大切な「英語耳」と「ダブル・リミテッド」

英語の絵本は赤ちゃんから小さなお子さんまでバイリンガル教育に大変役立つとして、今注目を集めています。それは生後14カ月までに聞いた音を認識できる「英語耳」ともいわれる音を認識する能力が関わっています。日本人には聞き取りが難しい「rとl」「sとth」の違いの音は、生後14カ月までにたくさん聞けば手に入ると考えられており、遅くなればそれだけ聞き取りが難しくなるからです。

その一方でダブル・リミテッド(母国語を習得しないまま外国語を習った場合、全ての言語能力が低くなる状態)問題もあるので、幼少期に英語教育をする場合は途中で辞めることなく継続することが絶対に必要です。中途半端で終わらせてしまうと完全に習得した言語がなくなってしまうので、それならば日本語教育だけに集中した方が良いでしょう。子供に英語教育をする際には、「英語耳」と「ダブル・リミテッド」の両方を理解したうえで始めるようにして下さい。

子どもが興味を持ちやすい英語の絵本

英語の絵本も日本語の絵本と同じように子どもが興味を持ちやすい内容のものが、何度でも繰り返し読み、興味を持ってくれると言われています。例えば、赤ちゃんの場合は至るところに仕掛けが隠れている英語の絵本などが、遊びを通して楽しみながら赤ちゃんへの英語教育ができます。

英語を覚える為の基本のアルファベットABC…に関連する絵などを交えながら、直接赤ちゃんが手で触れると、ネイティブな発音が出てくるような絵本がお勧めです。触った感触や音などを聞いた赤ちゃんは、楽しい記憶として、何度も絵本を開き「触れ」「見る」事で、ぐんぐん英語を吸収していく事でしょう。

そして、1歳から2歳ぐらいになった頃には単語がしっかりと分かる絵本がお勧めです。同時に数を覚える事ができるものも、英才教育としては最適です。例えばリンゴの絵が3つあれば「Apple」と「three」と言った単語が出てくるイメージです。この頃になれば口から単語が出てくるようになりますので、3歳までには沢山の絵本で単語に触れさせてあげるのがポイントです。

そして、3歳を迎えたらストーリー性の強い英語の絵本がお子さんの興味を引き付けます。読み聞かせもお勧めですが、英語に自信のない親御さんでしたら、読み聞かせのCDがついているものや、デジタル絵本も有効活用して一緒に時間を過ごしましょう。

おすすめの英語の絵本:2歳

2歳児は生活の中で使う、短い単語などを沢山覚え始め、簡単な日常会話なら単語をきちんと理解した上でできるようになって来るので、いよいよ会話の基礎になる言葉の教育をするのには最適な年齢に入ります。

2歳児以降のお子さんは、お母さんとの会話の中でも繰り返される擬音語などを中心にぐんぐんと単語を吸収していきますし、特に楽しいと感じた言葉は気に入って何度も口にするようになっていきます。

最近注目されている、子供の英語教育は正に言葉を覚え始める、このようなタイミングが最適と言われていますので、将来的に英会話が出来るように英語教育を行うのであれば、英語の絵本(2歳児向け)がバイリンル教育にはもってこいの教材になります。

英語の絵本でも、ストーリーが簡潔なものがお子さんの興味を持続する事ができ、擬音語や繰り返し、動物や乗り物などが登場するものや、簡単に覚えられる英単語と、絵の中にアルファベットが順番に登場するような絵本が基礎的な英語教育にお勧めです。

そして、耳からの英語教育も行えるようにCDがセットになっている英語の絵本や、電子書籍などもお子さんが楽しんで読んでくれるでしょう。

基本は楽しんで英語を覚えられるように、楽しい歌を交えた絵本や、ユニークな物語のものを選ぶようにするのも、2歳児向けの英語の絵本を選ぶポイントと言えるでしょう。

おすすめの英語の絵本:4歳

4歳のお子さんにお勧めしたい絵本は、福音館書店から出版している「どろんこハリー」です。1956年にこの世に出て以来、子どもはもちろん大人にも人気のある作品で現在でも愛され続けている絵本です。図書館でよく見かけることも多いのではないでしょうか。

簡単なあらすじをご紹介すると、黒いぶちが特徴の白い犬、そんなハリーは大のお風呂嫌い。ある日、いつものようにお風呂の準備をしている音が聞こえるがいなやブラシをくわえて逃げ出してしまいます。外へ飛び出したハリーは思いっきり遊んだあと家に帰りますが、家族はその犬がハリーだと気づきません。外で遊んでどろんこまみれになったハリーはいつしか白いぶちのある黒い犬に変わってしまっていたのです。ハリーはさまざまな方法で家族たちに気づいてもらおうと奮闘するというお話です。

幼い頃に読んで以来、大好きな作品でいまも本棚にお気に入りの一冊として置いてあります。でもその頃は英語は読めないので、絵を見てお話を理解するということが多かったです。絵だけでも充分理解出来るようになっている作品です。どろんこハリーはシリーズ化もしており、他の作品も心が温まる内容になっています。ペットを飼われているご家庭の方にもぜひお勧めしたい作品です。

おすすめの英語の絵本:5歳

日本人だけでなく英語圏に住んでいる五歳くらいのお子様も楽しめる絵本を紹介します。5歳程度のお子様は3歳のお子様と違い、絵本にストーリー性がないと楽しめないからです。

ですが、ストーリー性を持たせた絵本は、使われている言葉が単語から長めの文章になってしまいます。そうすると初めて見る単語が連続で使われていたり、文章の内容が多くなるためにひとつの絵では文章全てを表現できなくなってしまいます。逆にわかりやすい絵本にしようとすると、英語圏のもっと年少者向けの作品になってしまい、内容的に楽しめないということが起きてしまいます。

もちろん、それまでの英語との付き合い方にもよりますが、日本語をある程度話せるようになってから英語を話せるようにと考えていた場合、日本に住んでいる5歳児の英語の語彙数は、英語圏の3歳児と比べても不足していると考えられます。

日本語に比べ単語力、語彙数は圧倒的に足りない可能性も考慮すると、英語圏の5歳児も楽しめるストーリー性を持った英語の絵本として「Good night the moon(おやすみお月様)」がお薦めです。

まだ眠るのが嫌なうさぎの子供が、周りの物におやすみの挨拶をしに冒険に出て、いつしか眠ってしまうという可愛らしい絵柄の絵本です。読み終えてもその他に何に挨拶しようかなと想像で物語を続けられる物語ですし、途中のページで読むのをやめてしまっても物語として成り立つ点が特に優れています。

絵本